近年、ダイバーシティを尊重した人材採用を意味する「D&I(Diversity & Inclusion、以下D&I)」という言葉が使われるようになってきました。もともとは、アメリカにおいてマイノリティーや女性の積極的な採用、差別ない処遇を実現するために広がった言葉で、多様な働き方を受容する考え方として世界に広まりました。日本においては、人種、宗教等よりは、性別、価値観、ライフスタイル、障害等の面に注目した多様性を意味する言葉として捉えられている傾向があるようです。現在、人権等の本質的な観点だけでなく、将来的な少子高齢化による労働力人口の減少等に対応した人材確保の観点から「ダイバーシティを尊重した人材採用」に取り組む企業増えています。


もちろんAdRollでも積極的にダイバーシティに富んだ人材を採用を進める活動をしています。 AdRollは従業員とだけではなく、業界の人々ともD&Iについて議論を重ねてきました。このD&Iインタビューコラムでは、IT業界のダイバーシティを尊重した人材採用がどこまで進んでいて、今どの段階にいるのか、また本来こうあるべきだという考えに対しての挑戦を紹介するためのものです。D&Iは一過性のトレンドではなく、社会的な運動なのだと私たちは思います。

初回は、ロサンゼルスに本拠を置くBlavityで広告運用責任者を務めるジャスティン・ジョーンズ氏に話しを聞きました。


D&Iは、今の職場であなたにとってどのような意味を持っていますか?
D&Iが自分にとって重要であることに気づいたのはいつ頃で、また何がきっかけだったのでしょうか?

私にとってD&Iとは、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々が集まり、共通の目的に向かって全員で力を合わせることを意味します。大きく見れば、多様性のあるグループから生み出されるアイデアは、世界の最も困難な問題を解決するにあたって最高の結果をもたらすと私は信じています。

初めてついた仕事について教えて下さい。 また今のどんな仕事をしていますか? その2つの仕事に共通点はありますか?

最初の職場は、ニューヨークから南に延びるニュージャージーターンパイク道路沿いにあるガソリンスタンドでした。現在は、マルチメディアテクノロジーとライフスタイルを手がけるBlavityという会社でで広告運用担当ディレクターを務めています。この2つの仕事の共通点、そして私のキャリアパスの本質は、優れたカスタマーサービスを提供すること、そして異なる個性やバックグラウンドを持つ多くの人たちと接することにあります。

アフリカ系アメリカ人としてのあなたの考え方は、今の仕事にどのような影響を与えていますか?

アドテクおよび広告運用の仕事に長年携わってきたアフリカ系アメリカ人として、私たちのコミュニティで利用してもらう音声プラットフォームやマルチメディアプラットフォームを手がけるBlavityのような会社に参加できたことは大きな喜びでした。

テクノロジー業界で起業しようとする若者に何かアドバイスするとしたら?

一生懸命真面目に仕事をすることをまず心がけるといいと思います。勤勉な姿勢は必ず評価されます。そして、いつも積極的に行動するということを忘れないでほしいです。

職場あるいはプライベートで、D&Iに関するどのような取り組みに関わっていますか?

サーフィンというスポーツを通して文化的意識やダイバーシティを促進する非営利団体に参加しています。そこで実施しているコミュニティ活動を通して、文化交流の活性化に取り組んでいます。

もしあなたが会社で一つD&Iの目標を達成できるとしたらそれは何ですか?

シンプルですが、テクノロジーを、文化、コンテンツ、そしてエンターテインメントと結びつける取り組みを続けることではないかと思います。また、私たちのコミュニティはメディアから様々な観点で取り上げられます。そのバランスを整え、正しい情報を発信できるよう取り組んでいきたいとも思っています。

業界でD&Iを向上させたりD&Iに影響を与えたりする上で、2017年に掲げている個人的な目標は何ですか?

私は以前から、積極的に学び、常に社会に必要とされる人間となれるよう行動していくことを個人的な目標にしています。さまざまな人々について時間をかけて向き合い、その人に好ましい変化をもたせられるよう考えています。

これからの5年間で、テクノロジー業界におけるD&Iはどのような方向に向かうとお考えでしょうか?

テクノロジーによって、私たちの社会は高度につながり合い、グローバル化しています。それに伴い、多くの異なるアイデア、見方、文化が混ざり合っています。テクノロジー企業が革新性を維持し、未来においても重要な存在であり続けるには、私たちの多様な世界を表現できる適応性の高い製品と企業文化を作り出すことが重要だと考えています。



ジャスティン・ジョーンズ氏 アドテク業界のベテランであるジョーンズ氏は、ロサンゼルスに本拠を置くBlavityで広告運用責任者を務めています。テクノロジー業界におけるD&Iに関するジョーンズ氏の考え方を詳しく知りたい方は、ジャスティン氏のLinkedInアカウントに直接ご連絡下さい。

日本のオフィスにも、ダイバーシティやバラエティに富んだ人がたくさん働いています。次回のD&Iインタビューコラムでは、東京オフィスで取り組んでいるD&Iについてや東京オフィスで働く楽しい仲間も紹介していければと思います。